ハイシャインについて②

ラピッドハイシャイン、シューポリッシュとハイシャインについての記事が続きましたが、ハイシャイン編は今回でラストです。

私達が現時点で提案できる最高のシューケアブランド「Boot Black」から
HIGH SHINE BESE ハイシャインベース」
ハイシャインベース
「HIGH SHINE COAT ハイシャインコート」
ハイシャインコート
について書きます。
※以下、ベースとコートと書きます。

この商品、名前の通りハイシャインをするためのクリーム。
あえて、ベースとコートの2つに分けたのにも理由があります。

ベースはハイシャインの綺麗な塗膜を形成する為の「下地作り」の役割。

コートは下地が整えられた上に形成する「お化粧」の役割。

各々の役割を分けることで、結果、作業の効率性を上げることが、この製品たちのコンセプト。

使い方の説明をしながら、詳しく説明していきます。

①まずは、ベースを革表面が曇る程度塗り込んでいきます。
ハイシャインについて②
ハイシャインについて②

②曇った状態を確認したら、そのまま最低でも3分ほど放置します。
放置時間は正直自由。1時間でも2時間でも。一晩でもOK。
この放置している時間で、ベースの溶剤成分が揮発→蝋分の凝縮=下地が作られていきます。
この待ち時間、ただ待つのは時間の浪費。

その間に出来るケアはたくさんありますよ!

コバのケアや
ハイシャインについて②

ソールのケアや
ハイシャインについて②

下地を形成している間の待ち時間をいかに有効に使うかも、腕の見せ所ですよね。

③時間を置いた後、軽く水拭き。
ハイシャインについて②

ここで無理してツヤを出そうとしなくていいです。
あくまで、表面を軽く整えてやるイメージ。
ハイシャインについて②


ここまでで下地作りは完成。コツもいらないし、すごく簡単。
ハイシャインについて②

下地をしっかり作ることで、次のお化粧の工程がすごく楽に早くなります。


④コートを塗布し、通常通りのハイシャインの手順を行なう。
ハイシャインについて②
ハイシャインについて②


コート塗布からの流れは、前回、前々回と説明してきたハイシャインのやり方とまったく同じです。
ハイシャインについて②

油性であるベースは、綺麗な塗膜を作ることよりも、とにかく皮革表面の凹部を埋めることに重点を置き、WAX、油脂の選定や配合を工夫しています。

それに対して、コートは乳化性。みずみずしく、透明感ある塗膜を生み出すことだけに特化させています。

2つで1つ。ピッチャーとキャッチャーみたいな互いに活かし合う関係の製品。

ぜひ、一度試してみて下さい。きっと仕上がりに驚くはず。
さて、最後にハイシャインをするうえでのちょっとした注意点。

①靴のデザインに注意
メダリオンの靴をハイシャインする場合は、クリームが飾り穴に詰まってしまう場合も。

詰まった状態で仕上げてしまうと、見た目が悪くなっちゃいます。
ハイシャインについて②

詰まった場合は、ブラシでかきだしてあげましょう。

メダリオンの靴をハイシャインする場合は、水を落とす位置に注意が必要。

メダリオンの穴には絶対に水を入れないで!
穴に入ると水分でふやけてしまい、うまく塗膜ができません。

穴から離れた部分に一滴落として、全体に広げるイメージで。
ハイシャインについて②


②ハイシャインをする前に
事前に必ず乳化性クリームを使用したケアを。
靴の寿命に関わることなので必ず守りましょう。

 
以上のことを踏まえて、ハイシャインを楽しんでください!
スポンサーサイト

ハイシャインについて

前回のブログに引き続きハイシャインについて思うことを書きます。

新商品として発売した「RAPID HIGH-SHINE」。とても好評頂いています。

「すごく早く光るよ!」

「これだったら私にも出来る!」

なんて嬉しい声が届いています。


・・・・でも、ちょっと待って。

簡単に早く光る「RAPID HIGH-SHINE」がコロンブスの最高の油性クリームなのか?

そもそも油性クリームにおける「最高」って何?

今日はそんな話です。

「RAPID HIGH-SHINE」は誰でも失敗なく、とにかく早くハイシャインを可能にすることを目的に開発されました。
「ハイシャインを知って欲しい、楽しんでほしい」がコンセプト。

Boot Blackの「SILVER LINE」から生まれたのも、そのコンセプトがあったから。

すこし話は逸れますが、コロンブスがシューケアを愛する方に向けて提案しているブランドは2つあります。
「Boot Black SILVER LINE」と「Boot Black」
ハイシャインについて


前者は、シューケアの楽しさを知ってもらう為のラブレター。「難しいこと抜きに、まずは好きになってもらいたい。」って気持ちでできたブランド。

後者はシューケアを愛してくれるあなたへ贈るマリッジリング。「少々、性格尖ってて万人ウケはしないけど、本質の良さは分かってくれるよね。一生愛用して下さい。」的な立ち位置。


話を戻します。

油性クリームって「いかに光らせやすいか」が評価の基準になっているのが現状。

でも、そんなに単純じゃないよ。って私達は考えてます。

「RAPID HIGH-SHINE」の影に隠れて最近あまり目立ってないけど、こんな油性クリームもあります。

「Boot Black SIVER LINE SHOE POLISH」
「Boot Black SHOE POLISH」
ハイシャインについて

※以下シューポリッシュと書きます。

いわゆる缶ポリッシュ。油性クリームといったらコレを想像する方が多いと思います。
使い方も前回のブログで説明したハイシャインの手順と同じ。

「RAPID HIGH-SHINE」が「蝋」「有機溶剤」のみで構成されているのに対して、シューポリッシュは「蝋」「油脂」「有機溶剤」の3つで構成されています。

この「油脂」が大きな役割を果たします。

油脂=保革成分

つまりハイシャインと同時に保革の効果も生まれるわけです。

厚塗りしなければ、靴全体に使用可能。銀面に油分を与えつつ、蝋で光沢と保護の効果を生み出します。

履き始めのコードバンのケアは、シューポリッシュだけでOK。
(使い込んで革にカサつきを感じ始めたら、コードバン専用クリーム(乳化性)を使ってくださいね。)
防水スプレーが向いていないコードバンは、シューポリッシュの「蝋」で雨などから保護します。
ハイシャインについて
ハイシャインについて

正直、シューポリッシュはハイシャイン専用って特化させていないので、すごく光らせやすいわけではありません。
柔らかい蝋を配合しているので、パキッとした鏡面を構成するまでに時間がかかります。

でも・・・だからこその利点も・・

ハイシャインについてシューポリッシュでハイシャインしてすぐの状態はこんなイメージ。

ハイシャインについて時間の経過で有機溶剤が揮発していきます。
有機溶剤は、シューポリッシュの柔らかさを調整するのに一役買っています。それが揮発することで、シューポリッシュが硬化していきます。

ハイシャインについて油脂が銀面に浸透していきます。
ここで更にシューポリッシュの蝋分の凝縮(=硬化)が進みます。

ハイシャインについて銀面上で硬化が進みすぎた蝋は、衝撃などで簡単にひび割れが発生します。

ハイシャインの劣化は、硬化しすぎた蝋が大きな要因です。

シューポリッシュは柔らかい蝋を使用することで、きれいなハイシャインの状態をなるべく長く維持できるように工夫しています。
またクリーナーでスッピンに戻しやすいというメリットもあり、ケアが楽になります。

早く光ることを一番とするのか。
光らせること+αを求めるのか。

「最高」って価値観や求める効果で、たぶん人それぞれ。

色んなものさしがあってイイと思います。

とにかくハイシャインを楽しんでみてください。それからパートナーを見つけていってもらえたら嬉しいです。

次回は、ハイシャインをするうえで気をつける点などを書いていきます。

【感謝の気持ち】

一人で何でも出来るとイキッていた思春期は遠い昔。

歳をとる毎に支えてくれる人やモノへの感謝の気持ちが強くなってきました。

人への感謝は「言葉」と「行動」で伝えて。

モノへの感謝は「ケア」することで表して。

今日はそんな話。

靴のソールって気にしたことはありますか?

雨の日も、雪の日も、ガム踏んじゃってヘコんだ日も、常に足元を支えて守ってくれているソール。

靴で一番負担のかかる部分だけど、普段あまり気にしない部分。

たまにで良いです。月一回くらい。感謝の気持ちでケアをしてあげましょう。

今回はレザーソールのケアの手順を。
感謝の気持ち


①まずは馬毛ブラシでソールに付着しているホコリを落とします。
感謝の気持ち


②ソールに固着した汚れがある場合は、クリーナーを使用します。
※目立った汚れがない場合は、この工程は不要です。
感謝の気持ち
感謝の気持ち


③綺麗になったソールに「レザーソールリキッド」を塗っていきます。
感謝の気持ち
感謝の気持ち

ミンクオイルを配合しているレザーソールリキッドは、ソールの柔軟性を高め、ヒビ割れなどの劣化を防ぎます。

塗ったソールは革の色が濃くなっていますよね?
革への浸透性の高さも特長のひとつ。
オイルがしっかり革に浸透することで、防水性・耐久性もアップします。
感謝の気持ち
光沢は出ません。
というか、光沢出しちゃダメです。
ツルツル滑る原因になります。

靴のケアってキレイにすることが目的の大半を占めているし、美しさを求めるのは正解。

でもソールのケアに関しては美しさよりも「労わる」ことを目的にして欲しいです。

これからも長く長く、足元を支えてくれるように、月一回の「労わり」を始めてみませんか?

引き続き 美の女神は細部に宿る

前回に続いて、コバ関連の話です。
コバというより「ウェルト」といった方が正確かもしれないですね。

「グッドイヤーウェルト製法」

聞いたことある方が多いと思います。靴の製法としてはメジャーです。

アッパーに縫い付けられた「ウェルト」と呼ばれる部分とソール部分を縫い合わせて靴にする製法。

ウェルト部分には革が使われていて、縫い糸には蝋を含ませています。
引き続き美の女神は細部に宿る


今回はウェルト部分のケアについて。

ウェルトはホコリや汚れが溜まりやすい部分です。革を使用したウェルトには油分も必要。また、縫い糸の蝋は長年の使用で取れていくので、蝋も再び塗りたいところ。

①まずは、竹ヨージを使ってホコリ、汚れの除去から。
引き続き美の女神は細部に宿る


あまり見ない形状のブラシかもしれないですね。

コレが最高に役立つんです。

ウェルトとアッパーの隙間にもアプローチしやすい形状で、しっかり汚れをかき出します。
引き続き 美の女神は細部に宿る


②ポリッシュ(無ければ乳化性クリームでもOK)を使って、蝋分・油分を与えます。
ポリッシュの色は無色で。
引き続き美の女神は細部に宿る


ポリッシュは蝋と油脂で構成されています。
ウェルトの革には油分を。縫い糸には蝋分を。最高のバランス。


竹ヨージにポリッシュを付けて、ウェルトに塗りこんでいきます。
引き続き 美の女神は細部に宿る
引き続き 美の女神は細部に宿る



縫い糸に蝋を与えることで、糸の強度、防水性が向上します。
また、ウェルトの革に油分を与えることでウェルト自体の寿命も延びます。

ウェルト部分のケアは見落としがちですが、靴の寿命に関係する大事なケア。
そしてケアをすれば、間違いなくキレイになります。

美の女神は細部に宿ります。

美の女神は細部に宿る

2018年になりました。

みなさん、今年の目標はたてましたか?

2018年のコロンブスは「初志貫徹 【しょしかんてつ】」をキーワードに掲げました。

「小さな輝きを大切にする」「使う度に感動を覚える商品作り」という創業以来の志を企業として貫いていこうという決意表明です。

2018年は、もっともっと多くの人の足元が輝いている年にしたいですね。

さて、今回はちょっとだけマニアックなケアの話をします。

目立たないようで、意外に目立つ。
気になるけど、ケアはどうやるの?
0109_美の女神は細部に宿る


目立たない部分だけど、地面と一番接する部分。体重を日々支えてくれている縁の下の力持ち。
「コバ」
大事にしましょう。

今回はレザーソールの靴を例にします。
何もケアしていない状態のコバは、表面が荒れて毛羽立ってきます。また、色落ちも目立ち可哀相な状態。
0109_美の女神は細部に宿る

使用する商品はこんな感じ。

美の女神は細部に宿る


①「サンドペーパー 400番くらいのモノ」でコバの毛羽立ちを整えていきます。
0109_美の女神は細部に宿る

コバ表面の凹凸や毛羽立ちがなくなる程度に。時間は少しかかるかもしれませんが、この一手間が、仕上がりに大きく貢献します。

②コバの色に合った、「革コバインキ」を塗り補色します。
0109_美の女神は細部に宿る
0109_美の女神は細部に宿る

靴の修理屋さんに行かれたら、工房に目を向けてみて下さい。
かなりの確率で工房のどこかに革コバインキが。
プロも一目置く信頼の製品です。

この製品、少しだけ塗るのにコツが。
ビンのフタを開けると、フタに塗布用スポンジが付いています。この塗布スポンジに液を染み込ませて塗っていくのですが、染み込ませる量が多すぎると液ダレするなどの失敗の原因に。
ビンの縁にスポンジを押し付けて液を落とし、量の調整をするのが大事です。
0109_美の女神は細部に宿る

あとは、迷い無く一気にコバに塗っていきましょう。

コバインキが乾いたら、から拭きして完成です。
ここまでが、一般的な革コバのお手入れ。

でも、もっとキレイにしたい!新品の頃のあの輝きを!という志の高い方。
大好きです。

そんな方は
③「ポリッシュ(油性クリーム)」を使って更に磨いていきましょう。
0109_美の女神は細部に宿る

ポリッシュと水を交互に使い、鏡面磨きをする要領でコバを磨いていきます。
0109_美の女神は細部に宿る

完成!
0109_美の女神は細部に宿る

Before After が一目瞭然ですよね。

キレイになっただけでなく、ポリッシュのWAX成分で水にも強くなります。

普段はあまり気にかけない部分かもしれないコバ。
だけど、ケアすると靴全体の印象が引き締まります。

美の女神は細部に宿ります。

2018年はコバのケアでワンランク上の輝きを手に入れませんか。