シューケア基本編「乳化性クリーム→ブラッシング」

クリーナーは、汚れと一緒に革の油分も多少ですが除去します。
クリーナーを使用後は、専用クリームを使って革に油分を補給してあげることが重要です。

スムースレザーには「乳化性クリーム」
オイルレザーには「ミンクオイルなどのオイル」
革との相性で選んでください。

今回磨く靴はスムースレザーの靴なので、使うクリームは
「乳化性クリーム」
シューケア基本編「乳化性クリーム→ブラッシング」

水と油と蝋をメインに構成されたクリームで、保革・補色・ツヤ出しが可能な万能クリームです。

前回のクリーナー編でスッピンになった靴です。
シューケア基本編「乳化性クリーム→ブラッシング」

古い油分も除去しているので、表面が少しカサついています。
シューケア基本編「乳化性クリーム→ブラッシング」


乳化性クリームを塗る前にいくつかポイントが。

まずはクリームの色選びついて。
クリームは靴の色にぴったりの色を選ぶの?ぴったりの色が無い場合は?無色じゃだめ?

正解教えます。

靴にぴったりの色があれば、それを選んで下さい。

無い場合は、同系色の薄めの色を選べば間違いありません。

無色は購入間もない靴には最適です。ハードに履いてキズや色褪せも勲章と考えられる達人にも適しています。
ただ、補色成分が入っていない為、色は付きません。キズや色褪せは隠せません。
長く履いて、くたびれた感じが出たら、色付きのクリームでお手入れを。出会った頃の姿に再会できます。

シューケア基本編「乳化性クリーム→ブラッシング」

次のポイントは塗る量です。
基本は片足、コーヒー豆1個分程度で十分です。
シューケア基本編「乳化性クリーム→ブラッシング」


多く塗れば良いわけではありません。

しかし正直なところ、塗る量は「靴の状態」によって左右されます。
ノーメンテで1年間酷使した靴と、毎月大事にお手入れされた靴では、革の乾燥具合が大きく違います。

基本はありますが、決まりはありません。

手で革に触れてみてください。カサついている場合は基本量よりも少し多めに塗って労わってあげましょう。

ポイントを抑えたところで、手順の説明です。

①適量の乳化性クリームをブラシ、または指に巻いたクロスに取ります。
シューケア基本編「乳化性クリーム→ブラッシング」


靴全体に薄く塗り伸ばします。
シューケア基本編「乳化性クリーム→ブラッシング」


ブラシは手を汚さずに細かい部分まで塗ることができるメリットが。
シューケア基本編「乳化性クリーム→ブラッシング」


塗布後は、毛先をお湯などで洗って下さい。洗わないと毛先のクリームが固まりカチカチになります。
シューケア基本編「乳化性クリーム→ブラッシング」

クロスは塗る量の調節が容易です。また、革にクリームを刷り込んでいく感覚が分かって楽しくなります。


②全体に万遍なくクリームを塗ったら、時間を置かず、すぐに豚毛ブラシでブラッシングをします。
シューケア基本編「乳化性クリーム→ブラッシング」

ブラッシングは、毛先が軽く革に触れる程度に当て、スピーディーに行ないます。
コシのある豚毛がクリームを均一に革に馴染ませ、ブラッシング後は綺麗な光沢が生まれます。
③仕上げにグローブ型のクロスで乾拭きを行います。

完成!
シューケア基本編「乳化性クリーム→ブラッシング」


靴の色にあったクリームでお手入れしたので、色褪せも回復し元通りの姿に。
シューケア基本編「乳化性クリーム→ブラッシング」



乳化性クリームを塗ってブラッシングの工程が、靴を磨いていて一番楽しい時間かもしれません。
靴がどんどん綺麗になっていく爽快感をたくさんの方に知ってほしいです。


ここで少し今回使った豚毛ブラシの説明も。
ブラッシングで使用した豚毛ブラシ。ながーく使っているとクリームを吸ってこんなに色が変わります。
シューケア基本編「乳化性クリーム→ブラッシング」

なので、クリームの色でブラシも分けて使ってくださいね。
黒のクリームを使用したブラシで、茶の靴をブラッシングすると、黒が移ります。注意して下さい。
クリームを吸って色が付いたブラシは、私たちの会社では「育ってきた」と言います。
ブラシを見て「いい感じで育ってきたね~」なんて会話が日常的に発生します。
傍から聞いたら不思議な会話ですよね。
育ったブラシはクリームの蝋分が付着しているので、何もつけずにブラッシングしても光沢が出ます。最高のブラシです。かわいい相棒になります。
みなさんもぜひ、自分だけの一本を育ててください。
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